当のアルコール販売メーカーはどう考えているのかと、キリンさんのホームページを
見てみたりすると、あったあった。ちょっと引用しよう。 >未成年者は、心と体がいちじるしく発達していく大事な時期なんだ。 >そのような時期にお酒を飲むと、 >○ 脳の発育に悪い影響がでる >○ 肝臓に障害がでる >○ 学習意欲がなくなる >○ 男性ホルモンや女性ホルモンが正常につくられなくなる >○ アルコールがきっかけで薬物依存になる危険性がある >などよくない症状がでるんだ。 http://www.kirin.co.jp/about/knowledge/health/young_01.html なるほど脳の発達に悪い影響が出たり、肝臓に障害が出るのは大変である。 だが世界的に見てみると、いわゆる先進国と言われている国では、飲酒の年齢制限 はあるものの、その設定年齢はかなり低いところにある。 例えばドイツは16歳から飲酒可能であるし、イタリア、スペイン、フランス、イギリスなど、地域によって例外はあるものの、だいたいがこの年齢から飲酒可能である。 ではイタリア人なら16歳から肝臓に障害は出なくなり、日本人は20歳になると 肝臓に障害が出ないということだろうか。 そこまで肉体的差異が日本人とヨーロッパに人々の間にあるのかというと、そうした 科学的根拠は何も無いし、まあ柔道W杯ではフランスにコテンパンにやられたから 多少の肉体的差異があるのかもしれないが、あれは勝負の綾というヤツだろう。 ちなみにこの「未成年者飲酒禁止法」は大正11年に公布・施行された由緒ある法律で、 もしかすると当時の大正11年におけるハイティーンの肉体的成熟度を鑑みて、 20歳飲酒解禁の設定だったのかもしれない。 しかし今日において、飲酒解禁を20歳に設定する科学的根拠は無いというのが通説だ。 実際のところ、アルコール健康医学協会では「百薬の長」という論調で、適正飲酒を述べている。 適量のアルコールを摂取することは何の害もないし、むしろ健康を促進させるという。 むしろ肝機能の低下を心配するなら年配になってからの方が深刻なのではないか。 健康のために50歳以降は飲酒禁止にしても良いようなものである。 何が言いたいのかというと、要するにキリンさんをはじめとするこの手の警告は、 科学的根拠というよりはむしろ「飲み過ぎに注意しよう」という、そのへんの赤提灯の 飲み屋に貼ってある注意書きと同じレベルの話なのである。 ちなみに喫煙もイギリスは16歳からOKなので、八十神かおるはパイプをふかし、 フランス国籍の豪華客船で堂々とお酒を飲めるわけである。 それを念頭に置いてストーリーボードが作成されたわけだ。しかし実際にはシナリオを 修正することになったわけだが、この背景には、やはりハイティーンの飲酒や喫煙を 社会が関心を持って問題視している証だろうと思う。 実際のところ、新聞・テレビなどの論調では、18歳の少年が飲酒したというだけで、 社会はその少年を汚いモノでも見るように眉をしかめ、見て見ぬふりをした大人に 厳しいサンクションをくわえたりする。 高校野球で出場資格を剥奪された某高校の校長などは「とんでもない事をしでかしてくれた」である。 たかが飲酒が、新聞で「とんでもない事をしでかした」と言われてしまうのである。 飲酒解禁を20歳にする科学的根拠もなく、罰則すらないこの法律が、なぜそこまで問題視されるのか。 この理由は、社会の大きくねじれたイデオロギーに関係しているが、いよいよ次回は その核心に触れたいと思う。みんなも一緒に推理してみよう。 [すく~る・らぶ] 妃咲純玲ルートって一番長いよ よろずやK
by abelsoftware
| 2006-09-20 10:00
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