前回、対人コミュニケーションの質が変化してきている、という意見をブログに載せたが時代が変わっても変化しない概念というのは依然として存在したりする。
先日のことだが、年齢識別機能のある酒の自動販売機というのをとある場所で見かけた。 識別といっても顔をカメラで分析するという童顔な成人が損をしそうなシステムではなく、カードや免許証を利用して識別するというごく普通のものである。 なるほど、飲酒や喫煙を未成年者が行わないように、との配慮であろうが、実効性にははなはだ疑問が残る。オッサン顔の高校生は我が物顔でコンビニを利用するだろうし、見た目が年相応な人は、他人の免許証を借りて買うことも可能である。 たばこ自販機でも、成人だけに発行されるICカードによる識別システムというのが08年から導入されるそうだ。 といっても、今ここで年齢識別機能のある自販機の実効性を論じるつもりはない。 最近、未成年の飲酒に対して、かなりナーバスになっている社会を痛感していることを書きたいと思う。 身近な事例を枚挙すれば、PS2版ミステリートのプロローグ部分で、八十神かおるや七尾芹奈の飲酒シーンが問題視されたりしたわけである。 なるほど彼らは18歳という年齢設定であるし、違法行為は厳禁なので修正せねばならんと、こういうわけである。 18歳という年齢は非常に微妙である。法律的に言えば未成年であるけれど、アダルツなコンテンツに触れられるのはこの18歳からだったりする。 成年ではないけど成年っぽいことも可能な微妙な年齢、それが18歳である。 当然のことながらこの年齢での飲酒は法律で禁止されている。 しかし、世間の「未成年者の飲酒」に対する拒否反応は必要以上に強く、空前のブームを巻き起こした高校野球でも、控えの野球部員が飲酒をしたというだけで、すぐに 出場資格剥奪となるし実際にそういう事例は過去に何度もあった。 去年の夏頃、某ジャニ系グループの未成年メンバーが飲酒した際、フジテレビの女子アナが同席していたことが発覚して社会問題にまでなった。 3つや4つの乳幼児に、強制的に飲酒させるのは幼児虐待と言われてもしかたないかもしれないが、社会的に話題となっているのはむしろ十代後半、ハイティーンの飲酒の問題視であろう。 世間をにぎわす事件とは、大抵がこの年齢層による飲酒であって、なぜ18歳の飲酒がこれほどまでに問題視されるのだろうか。 無論、未成年の飲酒は違法行為であるし、それを推奨するつもりはさらさらないが、言ってしまえば「たかが飲酒」である。例えば歩行者用信号がチカチカ点滅しているときに急いで走って渡る、日常的に目にするこの光景も厳密に言えば違法行為なわけだが、信号無視をした高校生は高校野球資格を剥奪されないし、女子アナが一緒に走って渡ったとしても翌日の新聞には載ったりしないわけだ。 当然のことながら、八十神かおるが横断歩道の無いところで道路を横断するストーリー展開でも、修正をする必要はなかったりする。 なぜここまで社会が厳しく問題視するのか、次回は当のアルコール販売メーカーや、行政機関の理由付けを枚挙して考察する。 [すく~る・らぶ] 妃咲純玲ルートって一番長いよ よろずやK
by abelsoftware
| 2006-09-19 10:00
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